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皇帝ユスティニアヌス
皇帝ユスティニアヌス (文庫クセジュ)皇帝ユスティニアヌス (文庫クセジュ)
(2005/01)
ピエール マラヴァル

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教授の薦めで読んだ本。

ユスティニアヌスについての伝記的なものを欲する人には薦めない。

完全に出来事を辞書的に羅列してるだけ。

ただ、ユスティニアヌス帝時代のビザンツ帝国及びその周辺世界について
学問の一環として知りたい人にはお薦め。

要はビザンツがどうあろうとしたかっていうのを、事実を客観的に並べ立てることで
明らかにしようとした本なのではないかと。

羅列された事実をどう解釈するかは人それぞれだろうけど、
以下に僕の解釈を書きますね。

ビザンツの基本スタンスってのは、ローマ世界の存続及びローマ文明の普及。

ローマ文明ってのはもちろん、コンスタンティヌス以来はキリスト教。
これを広めていく、それが最重要課題だったのではないかと。

すなわち外交のスタンスも、領土欲よりも文明の波及が目的であって、
向こうがローマ文明(キリスト教)を受け入れるなら戦争はしないし、
ビザンツからすればローマ文明を受け入れた時点で自分たちの子分。

内政のスタンスも同じ。
より濃密にキリスト教を浸透させることで帝国の均質化を図り、
そしてローマ世界が繁栄するんだと。
そのために教義の一致に尽力する。すなわち公会議の開催。

財政も同じ。
キリスト教を利用する。
(本人が計算された利用と思っているのかはわからないが)

国家の財政ってのはつまり富の再分配です。平等な分配かどうかは別問題。
ビザンツはその再分配機能に教会を組み込みます。
すなわち、教会に所領等を与えることで収入を確保させ、
そして教会に慈善事業をさせる。
これにてキリスト帝国の完成(?)ですね。

まあこんな感じですよ。
ビザンツ、これすなわちキリストです。
たぶん…。

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